2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2025年5月(CBT)
問23 (学科 問23)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2025年5月(CBT) 問23(学科 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

上場投資信託(ETF)の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  • ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。
  • 証券取引所を通じて行うETFの売買取引では、現物取引のほか、信用取引も行うことができる。
  • ETFは、支払われる分配金が自動で再投資されるため、投資の複利効果を得ることができる。
  • ETFには、株価指数に連動するものはあるが、REIT指数や商品指数に連動するものはない。

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この過去問の解説 (2件)

01

金融資産運用分野から、上場投資信託(ETF)に関する問題となります。

上場投資信託(ETF)とは、株式と同じように金融商品取引所に上場している投資信託のことです。投資家から集めた資金を専門家が運用する点は一般の投資信託と同じですが、下記のような相違点があります。
・投資信託は上場されていないが、ETFは取引所に上場されている
・投資信託は1日1回の価格で購入、ETFは取引時間中は株式と同様に価格変動し、リアルタイムで購入可能
・投資信託は最低購入金額以上なら購入価格の設定ができるが、ETFは最低購入株数が決まっている

 

選択肢1. ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。

不適切
運用管理費用(信託報酬)とは、投資信託を保有されている間、徴収される費用となります。
通常、ETFは一般の投資信託より運用管理費用(信託報酬)は低めに設定されていますが、徴収されないわけではありません。

 

選択肢2. 証券取引所を通じて行うETFの売買取引では、現物取引のほか、信用取引も行うことができる。

適切
ETFは、通常の株取引と同じように、信用取引を行うことも可能です。
 

選択肢3. ETFは、支払われる分配金が自動で再投資されるため、投資の複利効果を得ることができる。

不適切
一般の投資信託は自動で分配金再投資する設定を行うことができますが、ETFは基本的にその仕組みはありません。自身で分配金を再投資する必要があります。

 

選択肢4. ETFには、株価指数に連動するものはあるが、REIT指数や商品指数に連動するものはない。

不適切
ETFは日経平均株価などの株価指数以外に連動するものもあります。国債やREIT(不動産)、金や銀(コモディティ)などがあげられます。

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02

この問題では、ETFにおける

「コスト」「取引方法」「分配金」「連動指数」について問われています。

選択肢1. ETFは、非上場の投資信託と異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されない。

不適切です。

ETFのコストには、

大きく「信託報酬」と「売買委託手数料」があります。

 

信託報酬は、運用会社の管理費用で、保有時に徴収されていきます。

 

売買委託手数料は、売買時に証券会社へ払う費用です。

 

選択肢2. 証券取引所を通じて行うETFの売買取引では、現物取引のほか、信用取引も行うことができる。

適切です

ETFの取引方法には、「現物取引」や「信用取引」があります。

 

信用取引は、現金や株を担保にして株を売買する方法です。

選択肢3. ETFは、支払われる分配金が自動で再投資されるため、投資の複利効果を得ることができる。

不適切です。

ETFには、投資信託のような「自動で分配金を再投資する仕組みがありません

 

再投資したい場合は、手動で行う必要があります

選択肢4. ETFには、株価指数に連動するものはあるが、REIT指数や商品指数に連動するものはない。

不適切です。

ETFは、株価指数に連動するだけでなく

「REIT指数」や「商品指数」などに連動するものがあります。

 

※REIT指数は、不動産投資の金融商品です。

※商品指数は、エネルギーや金属など商品価格の変動を示す指数です。

参考になった数2