2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2026年5月(CBT)
問27 (金融資産運用 問7)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2026年5月(CBT) 問27(金融資産運用 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

下記の〈条件〉で、円貨を米ドルに交換して米ドル建定期預金に10,000米ドルを預け入れ、満期時に元利金の米ドルを円貨に交換して受け取る場合における利回り(単利・年率)として、最も適切なものはどれか。なお、税金については考慮しないものとし、計算結果は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。

〈条件〉
・預入期間:1年
・預金金利:3.00%(年率)
・為替予約なし
・為替レート(米ドル/円)
  預入時⋯TTS:140.00円  TTB:139.00円
  満期時⋯TTS:145.00円  TTB:144.00円
  • 5.94%
  • 6.68%
  • 6.71%
  • 7.45%

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この過去問の解説 (2件)

01

金融資産運用分野から、外貨建て金融商品に関する問題です。
外貨建て金融商品とは、米ドルやユーロなどの外貨で表示されている金融商品のことをいいます。
この外貨建て金融商品の購入や売却などには外国為替取引が伴い、下記のような為替レートで行われます。
TTS円を外貨に乗り換える
TTB外貨を円に乗り換える
 

選択肢1. 5.94%

適切
利回りとは、一定期間に、元本に対してどのくらい利益が出たのかを示す割合になります。
利益を元本で割ることで導き出されます。

 

<預入時>
10,000米ドル×TTS
=10,000米ドル×140円
1,400,000円

 

<満期時>
(10,000米ドル×1.03)×TTB
=10,300米ドル×144円
1,483,200円

 

以上のことから、年間の利益は
1,483,200円1,400,000円
83,200円

 

よって1年間の利回りは
(利益÷元本)×100
=(83,200円÷1,400,000円)×100
5.94%(小数点以下第3位四捨五入)

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02

外貨預金の利回り計算では、預入時も満期時も同じレートを使ってしまう間違いがよく起こります。円を外貨に換える場面と外貨を円に換える場面とでは、そもそも適用されるレートの種類が違うことを意識しないと、答えの数値が大きくずれてしまいます。

選択肢1. 5.94%

まず、円を米ドルに換えて預け入れる時には、銀行が顧客に外貨を売るレートであるTTSが適用されます。条件のTTS140.00円を使うと、10,000米ドルを準備するのに必要な円貨は140万円です。次に、預金金利3.00%(年率)で1年間運用すると、満期時の元利金は10,000米ドルに1.03を掛けた10,300米ドルになります。満期時に米ドルを円に換える時には、銀行が顧客から外貨を買うレートであるTTBが適用されるので、条件のTTB144.00円を使うと、受け取る円貨は10,300米ドルに144.00円を掛けた148万3,200円です。利回りは(受取円貨-預入円貨)÷預入円貨÷預入期間×100で求めるので、(148万3,200円-140万円)÷140万円÷1年×100を計算すると約5.9428…%となり、小数点以下第3位を四捨五入すると5.94%になります。本記述の数値と一致しており、これが本問の正解です。

選択肢2. 6.68%

外貨預金の利回りは、預入時にTTSで円を米ドルに換え、満期時にTTBで米ドルを円に戻す流れで計算すると5.94%になります。この6.68%は、満期時の円換算に本来使うべきTTB144.00円ではなく、同じ満期時のTTS145.00円を使ってしまった場合の数値です。10,300米ドルに145.00円を掛けると149万3,500円となり、預入円貨140万円との差額から利回りを求めると6.68%になります。預入時も満期時もTTSで通してしまった形で、冒頭で触れた「往復とも同じ種類のレートを使う」という取り違えがそのまま数値になったものです。実際の計算結果とは一致しないため、不適切な記述です。

選択肢3. 6.71%

この6.71%は、預入時に本来使うべきTTS140.00円ではなく、同じ預入時のTTB139.00円で円換算してしまった場合の数値です。10,000米ドルを139.00円で用意したとして139万円を投資額と考え、満期時の受取額148万3,200円との差額から求めると6.71%になります。こちらは往復ともTTBで通してしまったパターンで、円を外貨に換える場面ではTTS、外貨を円に換える場面ではTTBという対応関係が守られていません。実際の計算結果とは一致せず、不適切な記述です。

選択肢4. 7.45%

7.45%は、預入時にTTB139.00円、満期時にTTS145.00円と、両方の場面でレートを逆に使ってしまった場合の数値です。投資額を139万円、受取額を149万3,500円として計算すると7.45%になります。選択肢に並んだ4つの数値のうち最も高い利回りですが、これは有利な条件で運用出来たからではなく、レートの取り違えを2回重ねた結果です。正しい計算結果とは一致しないため、不適切な記述です。

まとめ

外貨預金の利回り計算で押さえるべきポイントは、円を外貨に換える預入時にはTTS、外貨を円に換える満期時にはTTBを使うという対応関係です。この設問では、預入時TTS140.00円で10,000米ドルを準備し、年利3.00%の元利金10,300米ドルを満期時TTB144.00円で円転すると、利回りは5.94%になります。TTSとTTBを取り違えると数値が大きくぶれるので、どちらの場面でどちらのレートを使うのかを、計算のたびに指差し確認するくらいの意識で臨むと安全です。

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