2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2025年5月(CBT)
問65 (実技 問5)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2025年5月(CBT) 問65(実技 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

下記<資料>に基づく次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値を計算し、最も適切な組み合わせを選びなさい。なお、計算結果については小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までの数値を解答すること。

<資料>
株価  1,270円
1株当たり当期純利益  240円
1株当たり純資産  1,160円
1株当たり総資産  6,400円
1株当たり年間配当金  100円

・配当利回りは、( ア )%である。
・PER(株価収益率)は、( イ )倍である。
  • ア:6.78  イ:4.92
  • ア:7.87  イ:5.29
  • ア:8.87  イ:6.29
  • ア:9.78  イ:7.92

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は財務分析の計算について問われています。

解説は以下の通りです。

 

■配当利回り…1株当たり年間配当金÷株価×100

=100円÷1270円×100

=7.87%

 

■PFR…株価÷1株あたりの当期純利益

=1270円÷240円=5.29倍  

 

従って答えはイになります。

選択肢1. ア:6.78  イ:4.92

不適切です。

冒頭の解説をご参照ください。

 

選択肢2. ア:7.87  イ:5.29

適切です。

冒頭の解説をご参照ください。

 

選択肢3. ア:8.87  イ:6.29

不適切です。

冒頭の解説をご参照ください。

 

選択肢4. ア:9.78  イ:7.92

不適切です。

冒頭の解説をご参照ください。

 

まとめ

各公式を確実に覚えて正確に計算できるようにしましょう。

参考になった数6

02

配当利回りとPER(株価収益率)を求める問題です。

 

選択肢2. ア:7.87  イ:5.29

<配当利回りの計算式>

1株当たり年間配当金÷株価×100

→100円÷1,270円×100≒7.87%(小数点以下第3位を四捨五入)

PER(株価収益率)>

株価÷1株当たり当期純利益

→1,270円÷240円≒5.29倍(小数点以下第3位を四捨五入)

よって、ア:7.87、イ:5.29が正答です。

参考になった数3

03

株式投資の判断基準の指標に関する問題は実技において頻出です。

計算問題として出題されることが多いため、しっかり計算できるようにしておきましょう。

FP3級でも出題されやすいPERとPBRを求める問題の他に、FP2級ではROEや配当利回り、そして配当性向も問われることがあります。

それぞれがどんな場合に、何を基に計算するのかを覚えおかなければなりません。

 

またもし試験で計算式を忘れてしまっても、どのようなものを計算するのかを忘れなければ、計算式は推測することができます。

暗記が得意な方は計算式を丸暗記しても良いですが、暗記が苦手な方は理屈を覚えておけば問題ありません。

1つ1つ理解しながら進んでいきましょう。

 

 

 

〇配当利回りの計算

配当利回りとは、株価に対してどれくらいの配当金を出したのかの割合を見る指標です。

これによって株式投資の価値を見ることができます。

一株買うことで、いくらの配当がもらえるのかが分かります。

例えば、1,000円の株を購入し、50円の配当金があれば、株価に対する配当金の割合は5%となります。

実際の株式投資では配当利回りのみで判断できませんが、1つの指標として価値を見出すことができます。

計算式は以下の通りになります。

 

配当利回り(%)=

 

一株当たり年間配当金×100

   株価

 

では必要な数字を資料より当てはめていきましょう。

 

 100×100

1,270
 

=0.07874…×100

 

≒7.874…

 

今回は問題文に「小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までの数値を解答すること」とあるため、以下の通りになります。

 

配当利回り

7.87%

 

 

 

〇PERの計算

PERとは株価収益率のことで、株価が一株当たり利益の何倍まで買われているのかをみる指標です。

分かりやすく言うと、〇〇会社の株を1株買うと、それが何年分の利益に相当するのかを知ることができます。
例えば、1株に対して100円の利益がある会社があるとします。

その会社の株価1000円の株を1株買うことで、10年で購入した株の値段を取り戻せることになります。

 

そして、このPERを使って株価の割安や割高を判断しています。

一般的に同業他社のPERと比べて、高ければ割高、低ければ割安と判断されます。

例えば、同業他社は5年で株価分を取り戻せるのに対して、自分が購入した会社では10年でやっと取り戻せる状態であるというようなことが分かります。
計算式は以下の通りです。

 

PER(倍)=

 

   株価   

一株当たり純利益

 

では必要な数字を資料より当てはめていきましょう。

 

1,270

 240

 

=5.2916…

 

今回は問題文に「小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までの数値を解答すること」とあるため、以下の通りになります。

 

PER

5.29倍

 

 

 

 

〇その他指標について

・PBRの計算

PBRは株価純資産倍率のことで、株価が一株あたり純資産の何倍まで買われているかを見る指標です。

例えば、一株に対して純資産1,000円の会社があるとします。
その会社の株価1,000円の株を1株買うことで、会社の純資産を現金に換えて株主に分けても、買った株の値段分がちょうど戻ってくることになります。

 

PBR(倍)=

 

  株価    

一株当たり純資産

 

この指標で割安か割高かを判断します。

PBRは1倍が目安となっていて、1倍を上回ると割高、1倍を下回ると割安と判断されます。

例えば、株価2,000円で一株当たりの純資産が1,000円だとすると、1,000円の資産に対して2,000円払っていることが分かります。

これでは割高です。

一方、株価が500円で一株当たりの純資産が1,000円ならば、1,000円の資産に対して500円しか払っていません。
ということは、500円の利益が出るので割安です。

 

 

・ROEの計算

ROEとは自己資本利益率のことで、自己資本でどれだけ利益をあげているのかを見る指標です。

PERやPBRは割安割高を見る指標なのに対し、ROEはその会社の収益率を見る指標です。

自己資本1,000円の会社で、年間100円の利益を生むことができれば、それは10%の利益が出たことになります。

 

ROE(%)=

 

当期純利益×100

自己資本

 

ROEが高いほど、収益性が高く、経営効率が良いと判断することができます。

1,000円の自己資本で、200円の利益を生むことができれば、20%の利益率です。
10%よりも20%の方が利益率が高いため、収益性が高く、経営がうまくいっている証拠になります。

 

 

・配当性向の計算

配当性向とは、当期純利益に対する年間の配当金の割合を見る指標です。

分かりやすくすると、会社の純利益の中から、どれだけを株主に配当金として還元しているかの割合を示す指標のことです。

100円の利益の会社で、20円の配当金を出しているのであれば、純利益に対して20%の配当金を出していることになります。

 

配当性向(%)=

 

年間配当金総額×100

当期純利益

 

配当性向が高いほど、株主で多く配当金を出して還元していることが分かります。

100円の利益で30円の配当金を出していたら30%の配当性向になり、より多くの配当金を出して株主へ還元していることが分かります。

ただし実際の投資判断をする際に、100円の利益で120円の配当金を出すような、100%以上の配当性向の会社もあります。

この場合は、実際の利益よりも多くの配当金を出しているため、将来は減配するなど注意することがある場合も考えられます。

参考になった数0