2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2025年5月(CBT)
問73 (実技 問13)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2025年5月(CBT) 問73(実技 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

片岡秀雄さんが保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している下記<資料>の生命保険の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値を計算し、最も適切な組み合わせを選びなさい。なお、保険金および給付金の支払事由が生じたときにおいて、特約を含む保険契約は有効に継続しているものとし、秀雄さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。

・秀雄さんが現時点で、肺炎で8日間継続して入院し、退院してから5日後に同じ病気で再度2日間継続して入院した場合(いずれも手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・秀雄さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため24日間継続して入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・秀雄さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
※約款所定の手術は、<資料1>および<資料2>の保険ともに該当するものである。
問題文の画像
  • ア:3  イ:694  ウ:5,610
  • ア:2  イ:749  ウ:4,510
  • ア:3  イ:864  ウ:3,610
  • ア:2  イ:946  ウ:2,510

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

この問題は保険金・給付金について問われています。

解説は以下の通りです。

 

(ア)3万円

■秀雄さんが現時点で、肺炎で8日間継続して入院し、退院してから5日後に同じ病気で再度2日間継続して入院した場合。

この場合は資料1の疾病入院特約を確認します。

疾病入院特約の注意点は2点です。

①入院と入院の間が180日以内だと通算されます。

②疾病入院特約は入院5日目から対象となります。

従って(ア)の場合は入院8日+2日=10日となります。ただ、5日目からが対象なので対象となるのは5,6,7,8,9,10日目となります。

よって5000円×6日=3万円

 

(イ)694万円

■・秀雄さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため24日間継続して入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合

この問題は資料1、資料2を確認します。

資料1)三大疾病保障定期保険特約保険金額、入院給付金、手術給付金が対象になります。

三大疾病保障定期特約・・・がん、心筋梗塞、脳卒中が原因で所定の条件に該当した場合に支払われます。

・入院給付金:5000円×20日=10万円

・手術給付金:5000円×40倍=20万円

・三大疾病保障定期特約:500万円

資料2)がん入院給付金、がん診断給付金、手術給付金(給付倍率40倍)

・がん入院給付金:10000円×24日間=24万円

・がん診断給付金:100万円

・手術給付金:10000円×40倍=40万円

 

従って、合計は694万円となります。

 

(ウ)5610万円

■秀雄さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合。

この問題は資料1、資料2を確認します。

資料1)終身保険の主契約、定期保険特約、三大疾病保障定期特約、割増特約となります、

・終身保険100万円

・定期保険特約2000万円

・三大疾病保障定期特約:500万円*この特約を使わずに死亡した場合は死亡保障となります。

・災害割増特約3000万円*交通事故などを原因として死亡した場合に受けることができます。

資料2)死亡給付金

がん以外の死亡なので10000円×10倍=10万円

従って、合計すると5610万円となります。

選択肢1. ア:3  イ:694  ウ:5,610

適切な選択肢です。

冒頭の解説をご参照ください。

選択肢2. ア:2  イ:749  ウ:4,510

不適切な選択肢です。

冒頭の解説をご参照ください。

選択肢3. ア:3  イ:864  ウ:3,610

不適切な選択肢です。

冒頭の解説をご参照ください。

選択肢4. ア:2  イ:946  ウ:2,510

不適切な選択肢です。

冒頭の解説をご参照ください。

まとめ

特約を理解しましょう。

参考になった数1

02

生命保険の保障内容に関する問題です。

 

選択肢1. ア:3  イ:694  ウ:5,610

(ア)3

資料1から、肺炎で8日間継続して入院し、退院してから5日後に同じ病気で再度2日間継続して入院した場合、疾病入院特約が支払われます。

※に、180日以内に同じ病気で再度入院した場合は1回の入院とみなすとあるので、計10日間入院したものとみなされます。

入院給付金は5日目から支払われるため、5,000円×6日間=3万円となります。

 

(イ)694

資料1と資料2から、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため24日間継続して入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、以下の保険金・給付金が支払われます。

<無配当定期保険特約付終身保険>

・三大疾病保障定期保険特約保険金額

 診断給付金:がんは三大疾病保障の対象なので、500万円

・疾病入院特約

 入院給付金:5日目から支払われるため、5,000円×20日間=10万円

 手術給付金:入院給付金日額の40倍が支払われるため、5,000円×40倍=20万円

<終身がん保険>

 がん入院給付金:10,000円×24日間=24万円

 がん診断給付金:初めてがんと診断されたので、100万円

 手術給付金:がん入院給付金日額の40倍が支払われるため、10,000円×40倍=40万円

→合計すると、500万円+10万円+20万円+24万円+100万円+40万円=694万円
 

(ウ)5,610

資料1と資料2から、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、以下の保険金が支払われます。

<無配当定期保険特約付終身保険>

 終身保険金額(主契約保険金額):100万円

 定期保険特約保険金額:2,000万円

 三大疾病保障定期保険特約保険金額:500万円

 災害割増特約保険金額:3,000万円

<終身がん保険>

 死亡給付金:がん以外の死亡なので、がん入院給付金日額の10倍となり、10,000×10倍=10万円

→合計すると、100万円+2,000万円+3,000万円+10万円=5,610万円

参考になった数1